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memento mori / BUCK-TICK

memento mori(初回生産限定盤)(DVD付)
memento mori(初回生産限定盤)(DVD付)
memento mori
memento mori

誰に求められている訳でも無いけれど、書かなくては、書かなくてはと思いながらどうしても腰が重かったのだけれども、漸く全体5回目を聴了したのでここに記す。発売からどれだけ経過したかとか、判ったもんじゃない。今何日だ。何月だ。
一言で纏めるならば、出来がいい。音色良いしmixも最高すっげぇうまい。私エンジニアさんとか詳しくないのでチェックしないので判らないのだけれども、スタッフ変わりましたか?今までと雰囲気違うです。それに通常なら大概2~3は捨て曲があるのだけど、今回は明確に捨てに走ったナンバーは無い。
レビューっぽい事を言わせて貰えば、前回試行錯誤していた『ロックらしさ』の路線を維持した侭更に昇華させてロックの向う方向性を固めてきた気がする。天使のリボルバーでは13階の反動か、Lucyの路線を混ぜ込んだ後『兎に角俺達らしいロックであればいい』という(裏返せば乱暴な)コンセプトの許、汎とした雑然さを感じざるを得なかったのだけれど、今回はおんぼろオルタナローファイロックに的を絞って来てるので、全体の纏まりがとっても、良い。合間のバラードもバランス崩さずに挟んであるので、というかHEAVENの時も書いたのだけど、バラード上手になったよね。只々悲観的に綺麗なフレーズを並べたり歌謡曲風に逃げたりしないでバラードたる普遍的なお作法を守ってあって、単に私がそういうの好きなだけかもしれないけど、これならskipせずに通して聴けるよ、良かったよ。
だが。
だがしかし、この拭い切れないもやっと感は何だろう。遂に今井くんの才能が枯れたか、結婚してフニャチンと化したか、煙草止めると趣味嗜好も変わるのかなぁとか、往年の名曲に頼らざるを得ないのかなぁとか、様々な事が過って、最初まじでこのアルバム聴いてられなかった。出来は良い筈なのに、曲も悪く無いだろう、いや沖縄は嫌いだけどそこは100歩譲って。前奏を聴いた瞬間は『何コレまじかっこいい!!1!』と思うのに、聴き続けると不快感が募る。なんだ、何がいけないんだ。と、其処まで考えて、気付いた。

直し過ぎだ馬鹿者

エンジニアさん非常に腕が良いのだろう、どう見てもアッちゃん音階完璧です。
世の中にはリズムや音程を修正するソフトというものがあって、大抵のCD音源はそういうもので微妙な所やトチった所を微調整してから焼いているのだけれど、恐らくこいつを吹っ掛けすぎてアッちゃんの微妙な声の揺らぎを魅力ごと消してしまっているのではないだろうか。今時のミクとかにはそういった揺らぎニュアンスというものは皆無だから、そういうのが好きな人には全く以って気にならないレベル、しかし昔からBUCK-TICKを聴き込んでいればいる程、彼らを深く知っていればいる程、愛していればいる程、不快感を呼び起こす結果になっている。としかもう、思えない。これは仕様です。
誤解の無い様に言っておくけれど、memento moriは本当に出来がいい。これまでのアルバムは何と言うか、高機能な機材を無駄遣いして敢えてもっさり篭らせて、その上に滅茶苦茶なノイズなんかを乗っけて、更に魔王様の美麗な歌声が舞うという非常にトリッキーな所が魅力であり、ファンはそういった独特の雰囲気を好んで付いてきたので(字面酷いな / 褒めてるんだよ)、凡そ『所謂ロックバンド』的なものを好む人には、非常に音楽性が高いにも拘らず敬遠される事が多かった。メメントではこの壁を破りロック好きの人を取り込める良い切っ掛けになると思う。今までBUCK-TICKを初めての人に勧めるなら『Mona Lisa Overdrive』だろうなとは思っていたけれど、このアルバムから入ったらきっと色んな人が好きになってくれるかもしれない。そういう期待を感じる。だけどさ、かっこいいけど、愛しくないんだよ。
という事で只単に録音されたものが自分にとって今一だという事が判ったので、安心してライブに行けます。どうせ実際見たら格好良過ぎて鼻血出ちゃうんだろ。そう思うと調整されて語尾の吐息が気持ち悪いのも許容範囲で、楽しく聴く事が出来ましたお目出度い。イヤッホー!
BUCK-TICKのツアーは4/3(金)川口リリアを皮切りに7月まで色んな所でやってます。この記事を見て興味を持った人は、是非とも実物の圧倒的に神懸りなパワーを体験しに行ってみて下さいな。って私が言う事じゃないけれども。
てか、全くの見当違いで直してなかったとしたら御免なさい、吊って来ます。後ろから刺されませんように。

BUCK-TICK『HEAVEN』買って来た。

HEAVEN / BUCK-TICK
BUCK-TICK 『HEAVEN』 買って来た。
ゆっくり会社を出てビックカメラでiPhone舐める様に眺めて等などと悠々ぬかしていたら、何時の間にかタワレコの閉店する時間に。慌てて飛び出してまだ閉店していないCD屋を探すも、池袋って路面CD店無いんだよな。取り敢えず無いかもしれないけど確実に開いてるrecofanにでも行ってみようかと足を向けるも、まあBUCK-TICKなんてものはある筈も無く。何故かSuperflyの中古を購入してしまった。何でだ。こういう事態になるので品数の多い中古屋には予定外に行かない方が良いという事だ。
ああもう、他にも何所かあったっけかな。と思いtwitterで「めしたのむ」的に助けを求めたら、ある方が「サンシャイン通りのHMVならまだ開いている」と教えてくれたので、ひゃっほうと喜び勇んで向いました。開いてました。そうだここに路面店在ったんだっけ。どうしても映画館というイメージが強くて忘れちゃうんだな。あと私がタワレコ派って所もまた。
取り敢えずは無事に手に入りました。

HEAVEN(初回生産限定盤)(DVD付)
HEAVEN(初回生産限定盤)(DVD付)

以下真面目にレビウ。

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Herbie Hancock 【Future 2 Future Live】

近所に大型レンタル&中古ショップが出来たので行ってみました。
ここ、古本や中古CD売ったり普通にレンタルしたりしてるんですけど、最近では珍しい『貸本屋』でもあるですよ。1冊30円とかでマンガ本が借りられる。
一度読んだけどまた読みたいなぁという時、買うほどなのかどうか不明な時は貸本屋っていいかも。
ふぇー、やっぱ日本人はレンタル文化なんだね。
昔あったよね、きったないちっちゃい古本屋って。あれがTUTAYAになった感じ。
マンガは買う派なので何冊か選んで、ついでにDVDでも借りてこようかと思ってみてみると、音楽DVDコーナーにちょっと珍しいものがありました。

Future 2 Future Live
Future 2 Future Live

うわ、こんなんレンタル屋に置いて誰か借りるのかね。もっとJ-POPとか増やした方がいいんじゃないかね。と思ってつい借りてきてしまった。

Future 2 Future
Future 2 Future

Herbie Hancockはジャズ界の巨匠ピアニストですが、ジャズ直球ど真ん中なものを想像してはいけません。もちろんスタンダードなジャズだって余裕でペロリではありますが、ピコピコ音や変な音が沢山のファンキーな曲が沢山あって、ジャズの範疇に収まらず、常に時代を先取り(恥)した音楽を提供しているすごい人です。ジャズって退屈だわと思ってる人にはこの人の曲を聞いて考えを改めて欲しいでござる。
Future 2 Futureは結構最近のアルバムで、かっこいいDJとかもいるのですが、ちょっとエレクトロニカっぽい感じがいまいちです←怒られる(愚
だから余り聞いてなくてよく覚えてなかったんですが、見てみたらDJうまいわドラムすごいわで。
民族っぽいボーカルが入るのですが、これはドラムの女性が歌っていました。エスニックな感じの黒人さんで、物凄くかっこいい。見た目も。なんかシャーマンみたいな。
DJと合わせてハービーがCD-Jでスクラッチする場面があるんですが、巨匠といえどジャンル外の楽器は不得手らしく、やたらヘタでした(ぉ。
いやね、それでも俺は凄い男だというオーラを発してるところがハービーです。俺様です。
全体の流れとしてはFutureの曲+それにあいそうな曲で締めていて、途中眠くなって寝ました(愚。
いやね、すごいなぁと思うことは思うんですが、ああいうエレクトロニカなピコピコ音て眠るためにあるような気がしませんか(酷。それに今日は会社でも寝ちゃったくらい眠かったし。深夜だったし。
しかし最後の曲で「タタタタトトトトテテテテ」というスクラッチ音を聞いて飛び起き。
「Rock Itだ!」
futureツアーなのにやっぱ『RockIt』かよ!w
もう1人のキーボードがソロを取ってましたが、ハービーには至らない様子。
そして本当の最後に『Chameleon』。こちらはいろんなアルバムに収録されてるハービーの代表曲。
ハービ本人がハイパーなソロとって会場大盛り上がり。そう、このライブはまるで十三階は月光をリリースしてアルバム的には結構よいもののライブには今一つ向いていなかったついこの間のバク●クツアーで最後にフライハイでもやって盛り上がるとか、そんな感じ(酷。
バ●チクと比べんなよという信者の声が聞こえてきそうなのでこのへんで終わり。
ああー、私レビューとか本当書けないなーーー。
個人的にわたくしハービー入るなら是非こちらのアルバムからドウゾとオススメしたいです。

Dis Is Da Drum
Dis Is Da Drum

ポルノグラフィティ ベスト版

ポルノグラフィティのベストが出たようで、会社のコに借りて来ました。

PORNO GRAFFITTI BEST BLUE’S (CCCD)/ポルノグラフィティ


PORNO GRAFFITTI BEST RED’S (CCCD)/ポルノグラフィティ

え、わたしらしくないですか?ポルノ。
ポルノ・ディアノではないですよ、邦楽アイドルバンドですよ。
↑って書いたらファンに怒られるの?ポルノってどういう位置付けなの?
鋼の錬金術師OPでお馴染ですが、その前からポルノグラフィティは結構好きなんですってば。曲明るいし演奏も歌もうまい所がよいです。
なのでハガレンのOPになった時はちょっと嬉しかったんです。だからカラオケとかでも恥ずかしげもなく「ハガレンだー!」と叫びながらメリッサ歌います。
すいません、いつもうるさくて。
どの曲も非常に聞きやすくて明解で明るくて構成も展開も心地いい!
好きな曲は「アゲハ蝶」と「メリッサ」ですが、「メリッサ」は特に出来がいいです。絶対はがれんのヒットはポルノのお蔭もあるよなーと。
今なんか知らないバンドの曲でOPやってるけど、あのままじゃモチベーション落ちるって。もうちょっとかっこいい曲にして欲しいな。
ってもう全然見てないんだけど(ぶ。ああ、今日土曜日だから見ようかな。
で、だーりんにも聞かせました。
だーりんもポルノは好きとか前にいってたので喜ぶかなと思ったのですが、
「曲はいいけどmixがへん」
とか言ってました。
つまりですね、音色が面白くないというか、中間音~高音のあたりの音が目立ちすぎてピリピリするという事らしくて、いわゆる「ステージの中音」みたいだという事なんですって。
中音(なかおと)っていうのは、ステージに立ってる人には観客が聞いてる音というのは実は聞こえなくて(音は前に進むからね)、でも聞こえないと演奏が出来ないので演奏者が聞く為のアンプを別に置くんですが、そこから聞こえる音の事です。
何をやってるのか分かる為だけの音なので、聞こえやすい音域が強いように調整されて出力されます。結果、中~高音が強くてハッキリした音色になります。
で、特にポルノが悪い訳ではなくて最近のCDってみんなそんな感じに聞こえるんだと言われたのですが、それってわざと「聞こえやすく」作ってるんじゃないかという事になり。
つまり、御近所を気にして小さい音で聞いたり、BGMとしてほんのり流したりしても、ちゃんと聞き取れるような音の作りにしてあるという事ですね。
このご時世、大音量でノリノリで音楽が聞ける状況というのも少ないじゃないですか。騒音が原因で命にかかわる事件が起きたり、起きなくてもうるさいと警察とか来ちゃいますもんね。
だからちょっとだけ聞く人にもちゃんと聞こえるような、聞き取りやすい配慮がなされていると。結果、うちのだーりんみたいなご職業の人にはあんまりかっこよく聞こえないという事になるんじゃないでしょうか。
わたしはコレで全然満足だけどなぁ。いやもう、そんなに耳が肥えてないので。
でも「ホラこういうのがかっこいいんだよ!」ってEn Vogueとか出されても、それはちょっとジャンルが違うですよ、おじさま…。

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